<2721>「わたしは奇妙な声の普遍体」

 あたしにも、ものが来たよ、、

 その、あついの、、

 ね、

 あたしのなかにただたくわる、、

 ひとつの意図のなかに、

 水も、

 作られたばかりのうねりも、

 全てが入って、、

 わたしはここへ来たよ、

 なにに、

 声をしに来たのだ、、

 

 そこへ、ぼうっと立って、、

 こちらをのぞむ、、

 ひとすじのものに、

 あなたもなりなさい、、

 あなたもまた整列することになりなさい、と、、

 ひとりでねつをおこし、、

 からだを混ぜていく、

 あ、

 あたしはこんなに簡単に、

 このものごとのなかに混ざっていく、、

 わたしは眠る、、

 わたしは奇妙な声の普遍体、

 このもどりのなかに、

 ひとつの静かな穴を見出し、、

 そこへ迫るひとつの運命体、、

 運命の軽やかさ、

 まるで私は、

 その糸のひとつひとつと、

 既にどこかで、

 ひとしきり語り合ったことが、あるみたいだ、、

 これは、

 からだのはじめの記憶、、

 あたしがとうとう漏れてきて、、

 なかへ場へ、

 はじまらせるのに任せている、、

 あたしは、

 平気なのかどうか、

 そんなことを、問題としないようにして、、

 ひとつひとつの絡み、

 ひとつひとつの液で、、

 からだを満たす、

 

 やれこの液、

 やれこの温度、だわな、、

 またもや泡の、

 しずかにほどけていくのを、、

 あたしは殻として、、

 それを見ている、、

 ただ剥がれよう、剥がれようとする、

 その運動の、さなかに、

 あなたもまた、

 しずかに生まれている、、

 ねえこちら、

 こちら、と、皮膚を、出し始めている・・・