<2779>「あなたは裸、私は裸ではない」

 まだ肌がかわいたばかりなのに、、

 あたしは、

 どんどんと中へ、混じろうとする、その、

 液を持った存在の、重さを、、

 みとめる、、

 みとめて、、

 これは、なにか、あたりまえだけれども、

 あたりまえと同時に、はてで、、

 わたしとは、

 かんけいがないかのようだ、、

 あなたは、裸で、

 何かを求めているけれど、、

 私は、知らない、、

 知らないと同時に、

 このあたりまえのこわさと、

 暗さとをおもった、、

 

 あたしはどこかに隠れたいという欲望、、

 あたしは、

 周りの人なんて自分のことを気にしていない、

 という言葉を信じて、

 小さい頃は浮かれていたものだが、、

 それは嘘偽りであると知らされ続けることになる、、

 自分のことを、もっと気にしないで、

 放っておいてもらえれば、、

 無としていさせてもらえれば、、

 あたしはもっと自由なのに、

 あたしはもっと軽やかに生きられるのに、、

 私が思うのは、

 なぜそんなに 人は人と絡まりたがるのだろうか、

 という一点だけかもしれない、、

 呼吸と一緒にいるのがいいじゃないですか、

 なぜそうはならないのだろう、、

 しかし、社会だ、、

 私は回復する時間をもらえればいい、

 あとは なんとでもしのぐから、、

 そういう言葉が出るところを見ると、

 歳を取って良かったなと思います、、

 

 あたしは裸になったが、

 すぐにまた服を着た、、

 私にはなんの秘密もない、、

 それだけのことが、

 秘密に見えだすことがある、、

 私はあなたのことを知らない、、

 目が、

 キラキラと輝き、、

 のち、驚きとほうけに変わり、、

 やがて失望して、

 背を向けて去っていく、一連の流れ、、

 これは私の問題なんです(何度も繰り返されるから)、

 だから、

 私はそのひとつひとつを静かに肌にしませます、、

 それは私が死ぬほどのこわさではない、

 だけれど、、

 異境の人間であることを思い知らされる、、

 ざわざわとした経験であることに変わりはありません・・・