<2774>「なぜ生命を張らないの、内側でサくの」

 あなたの沈みに向かい、

 あたしもきっと手をしている、、

 ここに、

 存在がまっすぐ当たるように、

 道を、

 丁寧にサいて、、

 あなたが通る、

 あなたは複数の粒に、、

 からだのひとつひとつを混ぜ、

 そこから全ての声をきく、、

 からだ、

 立ち上がってください、、

 あたしは異常な熱の、

 その只中に来た、、

 

 変な人間だ、、

 どうしても、

 それはそうだ、、

 だけれど、

 それで私が生きていくことが変わるだろうか、、

 私は、

 訳が分からなくなっても、、

 それもまた折り込んで、、

 日々をこする、、

 日々をこすると出てくる黒いカスの、

 その集まりもまた、

 手のためにここへ生まれたのだ、、

 お前はそんな気がしていた、、

 からだが走る、、

 どこからともなくきこえる線の、

 その上に乗って、

 お前は走る、、

 お前はひとりの泡立ち、、

 ひとりが生まれるところ、、

 あなたなども、

 この印から次々にこぼれてきて、、

 私は揺るぐ、、

 ただ、

 見ている全ての時刻と同じになり、、

 あたしは育まれ、、

 徐々にこぼれていく、、

 

 なぜ、

 生命を張り出さないの、、

 あなたには、

 びん、と張っている一領域もないの、、

 うん、

 私は、諸々を、

 丁寧に畳んで、

 内側にしまったあと、

 なかで、丁寧にサいて、、

 そこで溢れる液にひたっているんだ、、

 目も、

 本当は逆向きなんだ、、

 あなたのそういう顔、

 あなたのそういう顔は・・・