<1949>「端の水に」

 あの端の声の、

 まうしろにさがり、今はただ構え、、

 私は割れていく、、

 すざまじい速度だ、、

 剥がせ、剥がせ、剥がせ、、

 声がきこえるのかな、

 あれば振れるものの姿の、

 知れると見えて、、

 またあたまのなかに繋がる、、

 なにだ、時刻が湧いたか、

 ほう、いっとうさん、、

 ただ鳴らすもの、

 ただあたしは剥がれているのでもない、、

 あ、居たぞ、、

 あ、わたしは時刻のはがれにいたぞ、、

 

 晴れてものと過ぎるよ、ここら、、

 ここらが振るえる、、

 あ、さいほうから来たな、

 さいほうから来る人、、

 あたしは熱から生まれて、、

 ひどくほどかれてきている、

 あの静かな様子のなかにひとりで着いたな、、

 なに、

 端で見ていたのだな、、

 あ、ものごとの白さ、

 あたしが剥がれてくるのだということ、、

 静かにまなかを行け、

 行こうよ、、

 あたしはまたその響きの傍らで、

 順に、順に、生きているのだけど、、

 今にその流れのなかに傷、

 打たれて、、

 ただだらだらと続く液のなかに、

 ひとり住まう、、

 私は手がただなかざまに来る、、

 おれは揺るぐ、

 おれは揺るぐ、、

 ふたつとない声の欠けは、

 はたらき、、

 もっとスピードで来る、、

 

 はりあいながら、、

 あたしのところに掴まり、

 このたびごとにつる、つる、、

 おまえは声か、、

 そこなしのところからさわやぐ、声か、、

 あたたまってから集まり、

 のがれて、振るえる、、

 ものがじりじりと続き、

 私は方途のなかで、したたる、、

 液なのか、、

 どこから漏れ出してきたんだ、、

 続け、続け、、

 ただの指針のなかに、

 あなたの水が含まれてゆく・・・