<2767>「だれだそこで生を受ける」

 あたしもまたこの透明な場所へ、

 滑るようにして出た、、

 あれ、

 からだの範囲、、

 私は、

 どこかの記憶から漏るよう、、

 次第に、

 そのそれぞれを集める、、

 あたしはからだのなにか、、

 普通に線が走るところ、

 そこを感じている、、

 からだだれだろう、、

 あなたが先の方を眺め、、

 生まれている、、

 

 ものに、もの、、

 ここがさらに粘り気、、

 ここがさらに水分、

 ここがさらに膨らんでくると、、

 私としては、、

 それをしずかにさすります、、

 どこからとは問いません、

 あたしは、

 表面では停止に見える、

 この場所を、

 ゆっくりと撫でています、、

 あなたは、

 どこに行くのだろうと考える、、

 しかし、

 私は一切を含んで、、

 より、なかに入ることです、、

 より、、

 ゆったりとした時間になることです、、

 あなたここで力仕事、

 力仕事とは大袈裟か、

 身体仕事をする、、

 そのいちいちは、

 細かく振動して、

 また違う形で伝わり、、

 染みていく、、

 あなたが動きを変える、、

 傍目には、

 まったく分からないくらい緩慢に、

 

 だれだそこで生を受ける、、

 あのう、

 それは私です、、

 沈黙しているかな、

 それも私なのです、、

 あたしがこの口を使わずに、

 ここへ招きました、

 ですからどうぞ、、

 もしよければあなたもどうぞ、、

 壁から剥がれて、

 どうぞ、どうぞ、、

 液ですから・・・