<2750>「卵へ、糸をのばし、声を通して」

 からだが少しものの表面のなかに浮いて、

 浮いて、は流れ、、

 あたしその先もまた先も見た、、

 辺りへ散らばり、、

 きっとこんな音がする、、

 きっとこんな声の空間が、、

 あたしにはする、、

 あたしははてを見ていたの、

 この卵から、、

 ものの先まで照るのを、、

 この卵から見たよ、、

 

 わたしは辺りを駆けはじめた、、

 なのになぜ、、

 このまわりのものは寝ている、、

 あたしはなぜか起きていた、、

 もう少し水だ、、

 ふいに知らない線が走り、、

 あたしはここに出ている、、

 ながく、

 ながく出ている、

 見ている、、

 だれかしらないところから出ている、、

 あなたの名前ごと、、

 あなたの名前は剥がれて、、

 わたしはその音、

 その音の棲家に、

 あなたは身体を合わせてきている、、

 どこから続くの、、

 この形のもの、

 この語らいのもの、、

 あなたが、

 順に混ぜていたものはなに、、

 わたしは先の方を見ながら、

 ここで挨拶をする、、

 あたしはヒの方へ向く、、

 あなた、息が吸いたい、

 ああ、息が吸いたい、、

 身体はどこにあるのかな、、

 あなたは身体へいれてゆけ、

 な、

 あなたは見てゆけ、、

 その、

 ヒのなかで食べる、、

 身体のもの、、

 

 はたして細い糸のもの、が、、

 無数にのびて、、

 結ばり合っている、、

 あなたは奥へ来い、、

 身体のなかにものはない、、

 ただの運動がある、、

 あ、

 あなたの声モ通る、、

 あなたはもっと声、、

 もっと、声・・・