<2710>「未踏の層へ、骨へ、」

 ただはたらきのなかにあれよ、

 あれろ、あれろ、と、、

 私の身体のなかで波立てる、、

 いつまでもその底を吸い、

 身体は次々に出てき、、

 あたしはいくつもの方途、

 いくつもの煙を噛む、

 さわる、、

 すでにほぐれてあなたのなかだ、、

 すでにからだがあって私のなかだ、、

 なかはけいれんする、

 なかは沈黙する、、

 あたしも、

 その僅かな綻びを見ている、、

 

 からだではじまったのに、、

 あたしは、

 その奥の方、

 なんにもない場所を、

 あたしのルウムと呼びならわした、、

 どこだどこだ、、

 かんたんに内世界は響くぞ、、

 あたしは、頑張っていない、

 あたしは、

 ただ水とともにほどけてきただけだ、

 糸がある、、

 うまく巻こうとする、、

 なかに崩れがある、

 なかになにか印があり、、

 あたしはほうけていたがり、、

 からだのなかさ、、

 あたしは無数でいたがり、、

 ながれる液でありたがり、

 今、関節が外れた、、

 骨があった、、

 骨のなかの空気、、

 わたしにはかわいているようにしか思われない、

 その、無言の白さに、

 あたしは接近している、、

 あたしは舐めるなど思いもよらない、

 持っていることが不思議に思われる、、

 ただ、撫でている、、

 

 あたしはただまたのなかにひらかれたものを、

 探りつ探りつ、、

 あたしは深く入りつつ、、

 形を生む、、

 ここに声なとなになと浸透してゆけ、、

 二つの時間が、

 ここへ並んで含まれていけよ、、

 あたしは緊張する、

 人間はここまで来たか、、

 人間は細部まで来たか、、

 あたしはこの未踏の層を、

 感得するよ、、

 うん、うん・・・