<2719>「からだのたいまつ、呼吸と火」

 声なんぞそこへ放っておくれ、

 あたしは駆けていたいのだ、

 ここいらは、すべて息だ、、

 あたしはまだ、

 きこえない場所にいる、

 そちらで、またものがさわぐ、、

 そうか、

 このかわいた表面に声を寄越すのも、

 この希望の季節のためなのだな、、

 あたしはじっと見ているぞ、

 あなたどこから出る、

 このさわぎは、さわぎは、、

 どこから出てくれる、、

 

 あれ、

 からだたいまつだ、、

 ぼう、と、

 だまってついているのか、、

 ものがただ空気にかわる匂いをし、

 ここで、

 沈黙している人々の中心で、

 からだたいまつだ、、

 あたし火の切れマ、

 に、

 呼吸をしているよ、、

 それは、

 赤と黄との模様、

 そのなかに、

 あたしを紛らしていくのに、

 必要な呼吸なのさ、

 なのだから、、

 あなたもずいと吸いなさい、、

 あなたもう少しずいと、ずいと吸いなさい、

 わたしはそれぞれに見えて、

 このからだの限り、、

 あなたをこちらへと渡すのを、

 だまって見ているのだからさ、、

 こちらをごらんなよ、、

 いまはいっていくのだから、さ、、

 まえにはいたり、

 うしろにはいたりして、、

 うもれることもなく、

 またどこか、遠くをさすのでもなくだが、

 なぜだろうか、、

 ここにまくはやぶられる、、

 

 あたしはしずかな日々を用意した、

 あなたと、

 そうして一体となったあと、、

 それらはうごきはじまり、

 集まる、、

 このころもの中心、、

 剥いで呼吸の線が、無数に走る、

 からだの中心へ、

 いまあなたはいる、、

 わけのわからない顔、あたる・・・