<2737>「別の回路へ、垂らすアルファ」

 遠のき、、

 うん、

 眼の底、、

 固いもの、、

 さざなみが、うん、

 風が、風が、、

 そう、、

 ひとつひとつを撫でても、、

 あなたは底で、

 眼のなかで、、

 いくつもの粒に分かれて、

 揺らいでいる、、

 これは筒のなか、

 筒から来て、

 出ない、、

 

 からだはでない、、

 あたしは遠のきへ、

 いち音声をかける、、

 きこえるのか、

 これは、はてまできこえるのか、、

 あなたの中心、、

 あたしが空間の中で、、

 つながっていること、、

 わたしが煙の中で、、

 ふくまれて、

 立ち上がっていること、、

 わたしはそれぞれの便りをきいた、、

 からだをかきまぜた、

 まぜて、

 あなたが底にいること、、

 あなたの声の延長へ、

 まっすぐに入っていくこと、、

 私は、なにか、

 別の回路を持つようだ、、

 そこに声を垂らし、

 アルファを垂らし、、

 びん、と線が振るえるのだ、、

 口をアけた、、

 どこにその入口が、、

 私には見えない、

 見えないのに、、

 私はその線を正確におりてゆく、、

 ここへからだをさだめる、、

 

 あなたが、いる、、

 からだも、目もいる、、

 どこから鳴る、

 この複数のうごめきは、

 鳴った音を、

 小刻みに振るいながら、

 消化する、

 消化したものは、、

 記憶の揺り、として、、

 ところどころに痕跡を、

 うん、これを見ている・・・