<2738>「お前の静かな目ん玉」

 あたしにしかからだをしない、

 旗を見せない、

 それはなぜなの、、

 からだが、やぶれるからなの、、

 あなたは回転し、しまっていく、、

 ひとつひとつの音声をききながら、

 ここへ、潜っていく、、

 あなたがそうしてからだをひらいて

 ここに、潜らせていくのを、

 まっすぐに見ていましたよ、、

 あなたはただのからのあつまりなのね、、

 あなたに音声はないのね、、

 空気の通いは、、

 

 どうだろう、、

 あたしはこの膜のなかに潜り込み、

 ひとつの煙を意識し、

 呼吸を、

 またひとつ深くしていく、、

 あたしは完全に閉じているのだろうか、、

 あたしは水のものだろうか、、

 少しこのからだに寄せてくれ、

 お前は、

 そこに立って何をしているのだ、、

 からだでもって、

 ここに声をあてて、

 何をしているのだ、、

 世界からふたつに裂け、

 お前と、

 お前の声は、

 現在に影響し合うのか、、

 あたらしい液でも、

 そこに生んで含んで、

 水が垂れていくのを、

 黙って見ているということなのか、、

 なにが、

 そしてなにがからだをおこすのだ、、

 おまえのたましいの底は、、

 そっくり煮えかえって、

 もはやごつごつとした音を立てる、、

 お前はそのそこの方の勢いの、

 あぶくを口の端に受けて、

 だらだら垂らしながら、

 にやけて生まれている、、

 

 まっすぐに入ってこい、、

 おい、

 お前の本当はなんだといわれて、、

 ゆるやかに、、

 しかし確実に面を移動していく、、

 お前の静かな目ん玉、

 お前のそのぼやけはフェイクか、

 くらましか、、

 アイヤ、

 あたしのこれは、

 深くまで皮膚が届くようなひとつの工夫なんだ・・・