<2706>「からだのはじまりがきこえるか」

 あなたはからだのなかにしかきこえていない、、

 その、

 しずかな棒を持って、、

 わたしのなかからきこえてきたものは、

 どこか、その、

 棒のなかほどに、附着する、、

 しずかに、いちいちが、

 そこでとまり、泡を立て、、

 いちごんいちごんする、

 ええ、

 あたしはこんだなかから来たんです、

 なかの風景なんです、と、、

 ことばにさせ、

 あたしはもののなかを見ている、、

 

 あたしは、まったく驚いている層と、

 驚いていない層と、、

 そのどちらにも通う液でもって、

 はじめに、生まれています、、

 はじめのからだよ、、

 なにをこんだはたいた、

 はじめのからだよう、、

 おい、

 あたしのその、奥にきこえてくれ、、

 たれからきたかその液、

 なあ、、

 あなたはこの液のイメージが、、

 あたたかくなるだろうが、、

 駆けてくれ、

 駆けてくれろよな、、

 おい、おい、、

 そのなかへわたせ、、

 あたしの性の、性の、、

 からだの、

 ことわりのなかへ、

 ひとつひとつ、駆けてくれろよ、、

 どうい、

 どう、、

 からだたちこのはなしがきこえるか、

 おい、、

 そとがわにひらいて、、

 ものたち、きこえるかよ、、

 おうい、、

 

 あたりはあそぶ、、

 あたりははての音がして、

 からだがあそぶ、、

 からだは水を探りあて、て、、

 あそばせてくれ、

 なかに水が、流れてくれ、、

 あたりはしずまる、、

 あたしは呼吸の、下へ、下へ、、

 液を入れ、

 下へ、下へ、、

 どうだからだのはじまり、、

 見えるか、見えるか・・・