<2709>「夢が、現実を見つめている」

 ただのかたまりが、、

 うん、

 いまひとつのそのかたまりが、、

 さがって、

 でるのじゃないか、

 そうじゃないだろうか、、

 おい、

 あたしはその静かな面に、、

 あなたの呼吸を迎えている、

 いまここにあるものが、

 まったく沈黙して、、

 あたしのなかで、どう転がるつもりなのか、

 少しも分からない、、

 

 からだのなかに複数で育っていき、、

 今あなたを見つめると、、

 その、

 線のひとつひとつが反応する、、

 私は夢を見ているのではない、

 夢が、現実を見つめているのだ、、

 あなたはたしかに呼吸が分からない、

 困惑している、、

 全ての時間に、

 流れそうになっている、、

 どこか、

 真っ白な場所から、

 いくつもの呼吸が漏れて、、

 あたしはまた少ししらなくなってくる、、

 からだにはまだなにもない、

 細い線だけが通る、、

 あたしは絡まりを考える、、

 それにより、

 少し先の方へ浮かぼうとする、、

 ねえ、

 その先の方からきこえる、、

 あなたは別の人間で、

 しかし、、

 おなじ不安を抱えているのが見える、、

 わたしにはいつもあそこの道が見える、、

 決して立ち止まりはしない、

 ただ、これが、、

 しずかに、歩を、

 ひとつひとつ進める作業だと、、

 ここでしったときの動き方なのだ、、

 

 生まれるまま生まれ、

 ほどけるままほどけ、、

 絡まりたいだけ絡まったあと、、

 あたしはやはり、

 ひとつの空洞の、

 その、

 暗い水が通うところへ、、

 一歩を進めにかえるだろう、、

 沈黙し、

 何に抗うのでもない一歩を、、

 ここに刻みつけるだろう・・・