行ってきました。
展示された作品を概観していくと、神仏が多いことに気がつく。
しかも、それらは真面目くさった様子ではなく、どれも阿呆のように楽しげに踊っている。線も、様々の方向に、自由に疾走しているように見える。
棟方さんは、自然風景よりは、観念先行型だったのかなと感じたり。
神仏が多いこともそうだが、それなりに多くの作品に、びっしりと文字が彫り込まれていることからもそれは窺える。
出口付近に、棟方さんの制作風景の写真、接写がある。
それを見て気がつくのだが、彫るという仕事は、絵の仕事より、むしろ文字の仕事に近いのではないだろうか。
棟方さんが、削るという作業に選び選ばれていった必然を想った。