あたしの胎児的な歓びと恐怖
あたしの胎児語りの歓びはあたしの胎児の皮膚の割れのなか
揺るがぬ性の形のなかへあたしは流れる入る
胎児の液の興奮とあたしはいつだ
泥に似た形であたしを撫でている
水だ
からだだ
泥だ
私は濡れるたびかわこうとする
人がまっすぐ立っている
あたしの胎児へ、そうして、声をまるめて、渡そうとする、
あたしには、それは、声は、円だ、
私はその円の芯の、
濡れた響きを受け取る、
それは、また、あたしの液の肌に紋様、しびれとしてきざまれた。
あたしは、それをもってでた、
この乾いた、皮膚の世界へ、まっすぐに、
あなたの声はこのしびれの線をよく刺激する
あたしは構える、
ひとつの胎児として。