<2103>「声に水をしませ」

 声のうちにはまり、

 私はそっとその隙間から出ようとする、、

 あたしが絡まり、

 そこからいくらも声を出そうとする、

 ア、

 あなたが地面から真っすぐに生まれていたことは、

 このように、

 私の線を通してきこえる、、

 たくみな時間だね、

 頬を出し、ふるえた、、

 地面から絡まる、

 それで、おもいおもいの方向を見るとき、

 あたしの時刻はあつい、、

 

 なんだか簡単に、

 ここまで滑り出てきちゃったのだろうか、、

 私は一切を知り、

 それから、一切ほどける、、

 どんな声がしたろうね、ここは、、

 私がいくらも回転していれば見える場所なのだろうか、、

 私は声をする、

 声を吸う、、

 あなたが熱になって、

 この場所に組み込まれていく、、

 あ、

 時間という熱は来ていた、

 熱時に次々に手を付ける人たち、、

 あたしは回転のなかにいて、

 とても喜んでいる、

 なにだ、、

 新しい皮膚が育つぞ、

 新しい種子だって、

 順番にきこえることになっているんだ、、

 その隙間から、

 次々あたしに届くことになっていたりするんだ、、

 ひろい場所から、

 簡単に出てきて、、

 この宇宙をこらえ、

 その隙間に次々と声を渡す人、、

 あなたはそのようである、

 どこまでも巻かれて楽しそうである、、

 

 時間に触れて、

 あたしはしびれた、、

 あたしはただしびれかたを学んでいた、、

 漸次、

 身体が向かい合い、、

 あなたのなかで育つ、

 それは一直線の欲望で、

 あなたのなかにもきこえる、、

 私は手を染色する、

 水がきこえるから、そこにかえる、、

 ふとほどける、

 また意識にかえる、、

 また生まれる、

 また水を含む・・・