<2715>「あたたかい水のなかを走る」

 なかにまだ裸足で来ていたんだ、、

 あたしはまたこのつちのなか、

 つちもまたとかして、、

 からだにまぶしていたんだ、、

 すぐに、すぐに来るからね、

 あなたはここへ立つ、

 あなたはまたわたしの声の絡まりに、

 沈黙して立つ、、

 どこか遠く、

 まだ身体もあらわれきってはいないところへ、、

 次から次へと、

 ものが巡るのだ、、

 

 ちょうどまだ私が生まれたときだった、、

 私は、

 外膜を全て溶かしてしまった、、

 あたしは、

 夢の中の出来事にいるようだ、、

 私は、

 からだが何か分からない日が続く、

 そして、

 じかんのなかで目覚めて、

 いまあなたのそばにいる、、

 わたしは驚くべきなにものもない、

 この場所を、

 少し驚いて見ている・・・

 はじまりのなかから、

 わたしが漂ってくる、、

 うん、

 ふたつの匂いだ、、

 イマジナリイな流れだ、、

 あらあらはだに、

 触れてはまたつちへかえる、、

 水みたい、、

 すべてとけて、また上へ行ったあとの、、

 何気ない場所に、

 残されたふたりみたいに、、

 あたしは来た、

 まっすぐに立っていた、、

 あたし、どこからくるの、しらない、

 あなたがどこからくるか、、

 まぎれている、、

 ひとつの呼吸のなかの、

 その膨らみにまぎれていくから、、

 

 あたし水で湿すから、、

 からだ、からだ生まれて、

 うん、

 私は走るから、

 私は水で走るから、、

 あたしあたたまるわ、

 どこの温度で、、

 私の生まれたところにある穴で、、

 しずかに、

 そう、、

 あたしもそんなところへ行ってみたい・・・