<2711>「あぶらを流し込む私、これは骨だ」

 なあ、骨のあたたまりだよなあ、

 あれはさ、軽くて、、

 どこまでも無言で転げていくんだよ、、

 なあ、その身、

 その水、、

 その皮膚の辺りに、

 あなたもまた、住んでいるように思うぞ、

 私は、そうなんだ、、

 これは果てなどない、

 なあそうなんだ、、

 お前の体温はきこえない、

 そこで無言だからな、

 風が吹き、

 雨が滲み込んでも、お前は、

 悲鳴ひとつあげない、

 身体なのか、、

 あたり前に、そうして、白く放られて、、

 

 わたしはあぶらを流し込んでいるよ、、

 肉が、

 さまざまの方向に、がっちりと組み合わさって、

 お前は、

 あぶらの匂いで見えない、

 でも、

 かくれているわけでは、ないのだよな、、

 ものといい、

 お前はお前のことを ものと名指すのか、、

 からだであれと 願うのか、

 そうではないだろうな、、

 お前はひとつひとつ染みてく、

 その信号を、、

 いわば、身体を支える、、

 ひとつの要素に、無言でかえていくだけだ、、

 そんなものだからあたしも見ている、、

 あたしも集中して、

 いまのその振り向き、

 風に揺れて、

 ただ、かたん、と一音響かせるだけの、

 お前を見ている、

 お前はさびしいか、、

 おそらく、さびしくはないのだろう、、

 ここに白を上に塗って、

 お前は裸体として転がっている、、

 

 おれは見ている、、

 見ていてもなになのかよく分からぬ、と思いながら、

 おれは見ている、、

 そうとうな、

 このなかの空白さを、、

 私は指のひとつひとつをさわり、、

 なにか、確認するようだ、、

 おいさわざわとするな、

 お前の皮膚はどこだ、、

 おれは包まれた、あぶらと、

 液体の、しれないうごめきなのか、、

 なあなにだなにだなにだ・・・