<2698>「溶けた、見た、見た、液だ、」

 あたしの噛んだ、、

 あなた液から出た、、

 どうしてこんなに小さい、、

 あなたの身体はここから、どこへきこえるの、、

 あたしは丸い、、

 あなたの手を、握る、、

 あたしはこの場所から剥がれていく、、

 何故、

 汗をかいた、、

 あたらしい肌のなかに、あなたの、手の、手の、汗、、

 私は濡れていく、

 分かるかな、、

 そこからそこから先、、

 あなたは濡れていくの、、

 水を、

 水をまた、入れたいだけ入れて、

 先へ、先へ、、

 

 あなたは走る、、

 身体のすべての線が、振るえる、、

 あたしはさむさをおぼえる、、

 いま、、

 これはどこかへとけてしまいそうなほどやわらかい、、

 あたしは抱える、、

 あたしはこの存在の中心に、夢を見ている、、

 あなたが見ることになる、

 夢とは別のもの、、

 さあ、さあ、来て、来て、、

 あたしのところへ来て、、

 あたしの液のなかのところ、

 そこでは溶ける、、

 そこでは呼吸も、日も、

 身体の揺れも、

 全てが溶けてしまう、、

 あたしを見て、

 見て、

 見た、、

 見た、

 見ただけだ、、

 あなたは綺麗かもしれない、

 ただ、

 私は見た、

 見ただけだ、、

 なぜ、あなたのその目のなかに、

 私は、

 感動していかないんだろう、、

 少し、

 もう少し、視線を、

 昼の一時にしてくれないか、、

 

 あなたはとける、、

 とけて、とけて、とけたあと、、

 あなたはもうあなたではなく、、

 乗っ取られ、、

 叫んでいて、、

 液のなかに埋もれたままなの・・・