<2696>「底、光が、作らせる息」

 土台それは先の方へ、

 確かに着くと思われる、、

 あたしは困惑しているのではなく、

 その重みを、

 感じ始めて、いるのではないだろうか、、

 それであたし、

 それであたしどこからこぼれるの、

 うん、

 こぼれていくのはこの水の表面、、

 あたしはそれから内部、

 さらに内部、、

 そして底にまでひた、と着くとき、、

 わたしにはまだ動かす手があること、

 わたしはまた動くことを、、

 ひとつの仕方で感じる、

 

 あたしは底の地面を探り、、

 もうひとつ、

 もうひとつ底へ、

 底の底へ、行こうとする、、

 ここにしかきこえない音も、あろうね、、

 どこ、どこ、、

 わたしはその景色の延長にゆく、、

 どこ、どこだろうね、

 いま、

 ひとつに混ざりあったものが、

 私を運んでゆく、、

 そういえば、以前から、、

 この底の停滞と、

 こわさとを、感覚してきたのだった、、

 それでも動いている、、

 それでも私は何かに揺すぶられ、

 動いてきている、、

 響きのありさま、

 あたしは夢の中に入ったのだろうか、、

 ここは、どこなのだろうか、、

 あたしは素直に運動する、

 調子に乗るのではなく、、

 現実を、

 丁寧に塗っていく、、

 私が現れるように、

 その先へ、

 身体が出るように、、

 

 あなたはそれぞれに生きている、、

 生きて、

 この光景を見ている、、

 この光景は私と似ているだろうか、、

 なにに、

 光に追われているのだろうか、

 いや、

 光はおのれの速度で回転するだけだろう、、

 私と、

 合わさったり、合わさらなかったり、、

 して、、

 息を、この場に作らせて、くれるのだろう・・・