私は異様な人間である、、
しかし、
異様であるなどと、
自身を形容することが恥ずかしいぐらいには、
生活は当たり前である、、
それで、
私はどこにも異様なところなどないと、
考えていたりして、
どうしてもまた、
普通の生活に隙間が覗くと、、
一体これはどこまで裂けていて、
どこまで繋がっているのか、
少し、
少し、本当におそろしくなる、、
なにも、
そんなにおそろしがらなくてもいいではないか、
生活はこんなに当たり前だ、
どこにも裂け目はない、、
私は呼吸が楽である、、
あらゆる行為が本当である、
そうして洗濯機を開けて、
その空間が、
私、
ひとりで誰もいない夜の道を、
歩いていた記憶と繋がる、、
私はここを歩いているとき、、
確かな人間だと思った、、
誰も見上げない、
何も通らない線路の、
信号機の、赤が、
無際限に点いている、、
私と、目が合う、、
だが、、
私は悲しいからそうするのではなく、、
この場所が、
生きていることに、
ひどく関わりがあるのを確認していた、、
ひとりで友好的に存在し得るということ、
社会は愛憎を中心にしていた方がいいということ、
そのどちらも、
愛を知らない私でも、
中で見事に両立し得るということ、
しかし同じ身体なので、、
それは少しの裂け目となり、、
ある時ふっと、
夜のひとりの道へ通ずるということ、、
私は楽に息をしていた、、
息を詰めていたことを知り、
楽に、、
ここが夜で、
夜の姿がこれならば、、
私は大丈夫だと思う、、
その息を、
大丈夫なものだと思う・・・