<2271>「湿り、生む」

 お前はまた手を、、

 振動を、

 云々する、、

 その場所へひとつ、

 自然の仕草で漏れてくる、、

 果て、果て、、

 果てはどこ、

 あたしは流動体、

 ものにさわぐ、、

 からだが徐々に集まり、、

 あたしたちはじっとしていた、

 うん、湿っていた、、

 それぞれの息、

 それぞれの呼吸、、

 立ち上がって、

 こちらへ届く、、

 こちらへその表情が届く、、

 私は、おそるおそる触れた、

 、

 ん、ン、、

 ?

 表面から、溶けていく、、

 新しい泡たち、、

 なにが、ざわざわとする、、

 わたしは駆け、

 しらずしらずこの、隙間に、

 全部の勢いを見留めた、、

 

 あたしは隅々まで、

 その体温を保持していた、、

 そう、膨らんで、

 膨らんで出すの、、

 ここにはごう、という一音も、届かない、

 生きていることが、

 不思議な静かさとともにある、、

 私は手を触れる、、

 なんだ、

 見事に集合して、、

 水を保っているぞ、、

 これは、わたしの、大仰だろうか、、

 低く、響く、ひとつのありさまだろうか、、

 だんに、だんに、来なさい、

 だんに、だんに、来る、、

 私は、来る、ここに、ひとり、ひとつ、、

 そばから、

 その声が来て、

 ひとり、ひとり、、

 なんだ、水滴か、私は、

 その声の、集合か、、

 くらやみのなかを、

 水の流れに沿って、

 ゆく、

 これは、どこに出るのだろう、

 これは、はたして、出るのだろうか、、

 こんなところから、、

 しかし、これは、ここで、まとまりになりはじめた(そうか)・・・