<1843>「信号は夜に生まれる」

 燃えかかる、、

 あなたは灰、あなたは塵、、

 あなたは花びら、、

 あなたは怒号、

 つらぬく、

 まなかの態度、

 揺らぐ、揺らぐ、、

 そこは角になり、角は移り、、

 私はその炎の先端部へ静かに座っていた、、

 揺らぐ、揺らぐ、、

 はてはその景色を受けて、、

 あなたのなかにひとりの手で生まれようとする、、

 ひとりの手で、

 そこからすみやかに、生まれようとするものが、、

 そこで息をする、、

 ながく、ながく、、息をしようとする、、

 道は語り、響きは続く、

 花びらの重たさ、、

 

 身体は晴れて、

 あなたのなかに差し、、

 光線を受けて膨らむものら、、

 順に、順に、響きを回転させてゆく、、

 誰にともなく、、

 言葉を畳み、

 私がまっすぐに並んでいるのを、、

 ほうけた顔で見つめるもの、、

 なにだ、なにだ、混迷の隙間から、

 あなたははっきり出でて、、

 この道へおそるおそる、顔を近づける、、

 長い響きだ、、

 あたしはここへ生まれていたのだろう、、

 町の形ではないけれど、

 ここに種として落ちてから、、

 主に沈黙をしてきたのだろう、、

 静かにうたいもした、

 それで、当たり前に、燃えかかる、、

 身体は灰、身体は塵、、

 身体は信号、、

 信号は夜に生まれる、、

 夜に生まれたまま、

 私はほうと言ってぶら下がっていた、、

 

 道の隙間、、

 隙間に溜まる呼吸から、

 時刻が生まれて、、

 知らず知らずにその温度をもらい、、

 そこから、同じ表情で生まれ、、

 長くあたたまり、、

 長くつながる、、

 私はぼけえとしたままその時刻に漏れ出てきた、、

 身体が浮かび、、

 そのひとつひとつが裸になる、、

 裸になればなんでもない、

 なんでもなければよく回る、、

 回ればあなたがそこで生きてくることになる、、