<2684>「骨を下ろす場所、ひとつの界」

 しらずにあなたに語られる、

 その細い不気味な糸の話を、

 私は水が、ひっかかるように覚え、きいた、、

 これはどこから私をほどき、

 記憶を投げ、、

 ここに来たの、

 ねえ、これは、どこから来たの、、

 私は、その信号の、

 いちいちを眺めていた、、

 どこかから流れていく、

 その時間を追った、、

 まだ、物質、、

 私はどこか、

 私は愛している、、

 何を、、

 嘘の意識、

 私は眠れている、、

 

 すくなくも、そこに用意された身体だ、、

 私には、そうなのだ、、

 それぞれが絡む、

 もののなかに絡む、、

 もののなかを遠い、

 その分かれた速度で、

 あたしは遠い、、

 あたしはここに骨を下ろすだけ、、

 そこここがぶつかり、

 かわいたかろやかな、ねを立てながら、

 私は、骨を下ろすだけ、、

 そのひとつひとつを見てと、

 あなたがつぶやく、、

 私はなかへ、

 まっすぐに入ってゆくものとして、

 ここに存在しました、、

 ここにいくつもの流れが、、

 あつまって、、

 即座に混ざりました、、

 

 ねえ、この、

 いくつもの匂い、、

 あたしが入っている、

 ひとつの界、、

 ここはどんな液もゆっくりと垂れる、、

 ここはどんな風景もゆっくりと巡る、

 ねえ、こちら、、

 からだのはてまで届かせてと、、

 私に告げるものが、、

 いま、界面に手を、、

 ひとつの手をして、、

 私はぶるぶる振るえながら見る、、

 うん、

 確かめようのある、、

 ひとつの時刻なだけに、

 私は気が巡る、、

 からだばかりがあるところ、、

 私は吹く・・・