なんで、
なんでその手が、
その手がながれ、ながれてゆくの、
違う、
違う、
違う違う違う、違うのに、
あたし、身体じゃないのに、、
あたし、声でもないのに、
誘っていて、、
あなたは放っておく、、
あなたは現在時、
どこかから、通路をひく、、
これは困ってしまう、、
つくりこまれた身体、
無感、、
少し踊る、、
少しだけ漏れる、、
なぜ、
ここはそして黙っているの、、
私がなかへ行き、
それを見て、
笑っているの、、
うれしくて、笑っているの、
からだをほどいたら、、
なかが鐘で、、
喉奥を鳴らして、
その響きが円い、、
あたしはもっとなかへ、
もっとなかへ行き、、
その人のなかの僅かな光の部位へ、、
耳をつけている、、
あ、
まだ生まれようとしている、、
わたしは眠らなかった、、
わたしは、現在時を、
覚醒と思い、
それに、違和はなくなってゆく、、
からだがとどまる、、
はらが、
はらがしずかにふくらんでくる、、
このなかのものはまだ眠り、、
あたしはほんの十年、いや、
七、八年前まで、
眠りとして過ごしていた、、
あいだに狂喜がはさまったが、、
いまは目をアいている、、
あくびなどしよう、、
あたしは原へ出て、、
うん、
なにをしたものかとじりじりする身体を持っていた、、
ねえ、、
ここに紙とペンがあれば、、
それは過去に、
鐘の音としてひびく・・・