<2632>「生まれる前の動揺から生まれた砂」

 形は、揺れている、、

 私は、内部の、灰、、

 みて、

 あたらしい肌のこと、、

 私は、ほうけて、

 返事を、ひとつする、、

 あなたは、応えない、

 応えないのよ、、

 うん、うん、そうかもしれない、、

 あなたは、

 どこかの砂から出来たの、

 きっと、そう、

 たしかに、それは、そうかもしれない、

 

 あなたは、

 私が肌だというその場所で、

 静かに動いていても、

 それを、

 だまってのむだけなの、、

 それで、

 関係のない、

 どこか、遠くの方を、見ているだけなの、

 うん、うん、、

 きっと、

 あなたはここにいないの、、

 まだ、

 生まれる前の、

 その動揺のなかに、

 きっとあなたはいるの、、

 うん、うん、、

 それは、

 眠りを招ぶことなの、、

 しかし、

 私は不思議と眠たくないんだ、、

 むしろ、どんどん覚めていく、、

 そうして、、

 あたしは器ではないと、思おうとするのに、、

 またあなたは、

 砂になって、

 次から、次へ、こぼれるの、、

 そうなのかもしれない、

 

 きいているの、

 きいている、、

 しかし、きいているということが、

 少し、分からない、

 どこを憶えてしまうか、ということも、、

 あたしはただここに立っていて、

 あなたもそうでしょう、

 私は、そうだろうと思う、、

 これは、何故ここまで遠いのか、、

 私には、

 そこのところはよく、分からない、、

 身体を、きいてみる、、

 私は、身体のままならなさに、

 愛を、感じ始めている・・・