<2077>「簡単な熱と生」

 身体がここに当たって、、

 私は僅かに声をする、

 声がここまで漏れて、、

 あたりまえの姿で生まれながら、

 私は渡る、

 分からない時間のなかにいる、、

 静かに細くなりながら、

 ア、

 なんだろうか、

 と、あたりまえにきいているひとつのヒ、、

 ア、

 わたしは渡るのだろうか、、

 縦横に不安を覚えながら、

 

 あなたが知っている時刻へ出て、

 静かに挨拶をする、、

 あまりに単簡にここへ出てしまって、

 なにだかとても遠い場所だという気がする、、

 ネエ、

 ひとりの粒がここに存在し、

 あたりまえに生きているらしい、、

 存在することはこんなに簡単だ、

 簡単だのに、

 なんだろう、、

 あなたは人の泣くのを見たことがあるでしょう、、

 なに、

 厳しい時間に立たされましたね、、

 わたしは静かに浮かびながら、

 この網を手にする、、

 まっすぐに手にし、、

 ただ絡まっただけではないのを確かめている、、

 ア、

 地面への集中、、

 生きている限り、

 確かにこれはあたりまえだとも言える、、

 なんだろう、、

 ふるってはがれたものの、、

 あの全的な表情は、

 なんだろう、、

 

 あたしがなにもない円の中に入り、

 あなたとともに歌っているのをきくと、、

 どこまでも熱で、

 どこまでも盛り上がれるという気がする、、

 なんというこの時刻でしょう、、

 私は歓び、

 ここに線を一本余計に通すようなことをする、、

 あたしはこの状態に、

 言い訳をしてなにか、

 気分をどこか別の場所へ持っていこうとする、、

 ひとつのはからいそれこそが、、

 苦しさをいたずらに増やしているのだとする、

 その言葉の流れを、、

 静かに汲みいれていた、、

 ア、

 あたりまえに太陽にひろがる、、