<1864>「環の中の膨らみ」

 ひとつの環のなかに、

 漏れ出して、、

 これは、どういう呼吸が過ぎる場所なのか、、

 それぞれ、確認している、、

 私がまたそこから生まれただけで、

 ひとつの時刻に過ぎて当たり、、

 今、吹いてきた、

 今、あたりまえに吹いてきた、、

 私は熱を持ち、

 そのなかで盛り上がる、、

 そのなかで駆ける人、

 私は、そこで少し風になってみたい、

 とひとりで確認した、、

 物事が、重なり、、

 私は点滅するもののなかで過ごす、、

 過ごしている日の模様のなかで浮かぶ、

 浮かんではひとしく過ぎるものへ、

 歯を、

 皮膚を当てている、、

 

 建築の、静かな日に、

 私は住み、、

 私はものごとの歩みにぽうとなる、、

 なにだ、ひとつ置かれる、

 ひとつの皮膚が置かれる、、

 私には先がさわぐわけではない、

 沈黙した、

 その日のささやかな姿があるだけで、、

 私はそこに風を送る、、

 ぽうと照る、

 ぽうとすみやかに生まれて、、

 一量はそこで漏れる、

 一量は、はるか外で華やぐ、、

 私は皮膚を見つけ、、

 そのなかで存分に膨らむ、

 膨らんだ姿へ、、

 あたしをかけて、

 あたしは次々に溶けていくもののようだ、、

 じたじたと静かにつき、

 静かにあたたまりながら、、

 ここへ生まれてくるようだ、

 

 しんの隙間へ、

 顔が覗き、、

 そのなかでさけぶひと、枯れるもの、、

 肌をたたき、、

 物事を起こすもの、、

 やがて静かな誘いがこちらへ浮かび、、

 ただ手をのばして探りつつゆくひと、、

 投げる人、帰るもの、、

 呼気が乱れる、、

 私は風になって少し疲れている、、

 嬉しい、、

 肌を見せてうれしい、、

 ここから幾筋もの水が流れ、、

 またその跡も嬉しい・・・