<1995>「私は粒を揉む」

 身のなかの響き、

 ア、わたしは踊っている?

 どこ、

 ひらたい場所に近づいてきた、、

 おう、おウ、、

 は、静かにまず、この表面へ潜る、、

 あたしは歌を記憶している、

 華、、

 もとあったところへ、ひとつの指が置かれて、、

 これはなにだろう、、

 あたしは時刻の熱へ、挟まれてゆく、、

 その長さが、

 人の記憶のなかにつく、

 人の隙間に生まれている、、

 私は粒を揉んだ、

 

 あるあたらしい印、、

 私は指をつけ、

 その姿も、香も、、

 ひとつの身体になったことが感じられる、、

 あ、等しい、、

 この調子がまっすぐに、

 風のなかへ、めくれて、混じる、、

 ぼアぼアとしたヒのなかへ、

 揺れて、

 は、わたしは、言葉の通りだ、、

 この線の、印の通りだ、、

 日、いつ、日、いつ、とおろしていく、、

 あるヒの身体なのだ、、

 どんという衝撃、音、、

 私は輪を連想した、、

 華、、

 音も立てずに束のなかへ落下する、、

 ふわりと浮いた一個体、、

 彼は動揺だ、

 生きている、、

 線から来る振るえで、、

 湧きながら、、

 痕跡を、残していく、、

 

 あなたは、黙して、、

 ゆるやかに、跡をつけてください、、

 それを私は見ている、

 このヒの隙間で、、当たり前に見ている、、

 は、誘ってください、、

 なに、静かに見えた身体、、

 私は存在を追う、、

 そのヒのなかでひらく、、

 華、、

 私は手を、そこへ静かにつける、、

 あ、少し混ぜたら、

 もう、脈がどこまでも動き出す、、

 これは渦なのだ、、

 どこにもきこえる、、

 渦のかたまりなんだ、、

 あるヒのなかに、さて、どうしまわれた・・・