よくは知るべくもない場所から、
僅かに漏れた、
私はその音を、たしかにどこかで、きいた、
ような気がする、、
それは、果てのない、夢であったかもしれない、
もしかしたら、私の知らない、、
ずっと、昔のことであったのかもしれない、、
ずっと昔のところで、、
私は、
その水の着地を、
ひとしれず、
ずっと待っていたのかもしれない、
あ、
あたりまえの皮膚が、いきする、、
そのなかに、見留める、、
あたしの、声の、かがみ、、
谷底から昇る、
無数の、声や、汗の、残骸、
きっとかつては、これも、
声だったに違いないと、感じる人々、、
静かに耳を寄せてみる人々、
なにもきこえない、、
ただ、耳のなかから、かすかな風景が、
頭の中に侵入し、、
見せてくれる、
私の昔の姿の、残りを、、
あたしは掬う仕草をした、
やさしく手の隙間から漏れていく、
言葉が附着した、、
しばらくふちゃく、ふちゃくしたままにし、
水で、
本当に、、水で流してしまった、、
あなたなら、驚いたかもしらない、、
どこまでも潜るのに、
この、周りの水滴は、
どこまでもついてくるのだろうか、
肉体も、
ひとつの水として、
生まれ変わり、はじめているのだろうか、、
この風景に、集められて、、
淡々と、
集まってくるものとして、
これは、あるのだろうか、、
私は辺りを見詰めた、、
風が途切れ途切れに、
私の立っている場所を教えながら、
その表面の水を、
仲間に加えていく、、
あたしは簡単な印として、
自身を、しばらくそこに立てている、、
あ、
なんだか当たり前な、、
一連の光景は、
かわいたり、はじけたりしている・・・