<2424>「声を忘れる、声を失う」

 まだこのなかにいるのに、、

 私はどこか、浮いて、、

 まっすぐ入っていくのに、、

 何を呼ぶ、

 何をこの身体につけている、

 あたしは順にこの身体をききながら、、

 紛れ、、

 あらたになっていく、、

 あらたにまたこの光景になっていく、、

 うん、

 そうだ、、

 また知らない日、、

 知らない日、また知らない日、、

 あなたがまっすぐに来ている、、

 

 あたしは見つめ、、

 その奥にまで入ると、、

 どこか、

 身体のなかから映し、、

 いまのなかではしゃぐ、、

 いまのなかでここが巡る様子を、、

 私も確かめる、、

 私もまたそのことを掴んでいく、、

 どこから出てきたのだ、、

 確かなことは分からなかったが、、

 ここに漏れて、

 あなたがはじまっていることを、、

 ひとつひとつ知れたようなのだった、

 なに、そこにいて、、

 私はまた水のなかにつながる、、

 水が振動し、

 声を忘れる、、

 あなたは声を忘れる地点まで来て、、

 これが誰であるかとは問わない、、

 あなたは振動になった、

 あなたは振動になっていますか、、

 私にもそれははっきりとは分からないまま、

 ここへ向かってきた、、

 

 あれ、

 風景が全てここの話になる、、

 あたしは巡り、

 全ての時間になっている、、

 この流れのあたたかさとおんなじになって、、

 私は声をする、

 私は声を失う、

 ただ物が鳴っている、

 ただ物が鳴っている、、

 私の歯のカタカタという振動だけが、

 この地面に伝わっていく、、

 私は晴れている、

 そのなかに、、

 身体をまったくひらいていた、、

 どこへ行くのだろうか、

 それは分からず、

 まったく身体をひらいていた・・・