<2607>「花の暗さの先にある水」

 あなたをまったく隠れたところに含もうとする、

 この一群の、

 ね、一連の輝きを、おさめました、、

 あなたは上手く回転しましたね、

 あとからあとからこの場所へ、

 出てくるものもなにも、、

 私は知りましたけれども、、

 どこか、知らない、

 普通のまねごとから、、

 騒動が、

 ここまでふくらんでくるのを、、

 わたしははてにいて知りましたけれども、、

 

 なにだかあなたのからだのふくらみかたが、

 よく見えて、

 あたしの花は咲く、

 花は咲くごとに空気を吸い、、

 私の分解可能性を、

 段々に、

 身体に含みながら、、

 今に向けてさがっていく、、

 あたしはその含みに水を落とす、、

 あたしは気の遠くなるほど、

 その落とす先の暗さのなかを、

  覗き込んでいました、、

 ある暗さのなかにあるほのかな、

 あの線香の匂いと、

 けぶる日常へ、

 あたしの身体というのは挟まっていた、、

 あたしは、

 内容に乏しいあの身体と、今、

 おんなじになって生まれる、、

 あの人間は振り向かない、

 わたしにまっすぐ立てと教え、、

 風の中を駆けてしまうだけだ、

 なるほど、、正確に、

 あの記憶のなかへ立とうとして、、

 私は、

 しかしこの場所にはさほど煙がない、

 しかし、光の量はある、、

 あたしは半ば眠りながら、

 知らず、通路を、

 前にも、後ろにも、

 ひらいている状態なのだ、、

 

 あたしの液の泡立つのが見えたなら、

 もう少しダイナミズムが分かれば、

 と思う一方で、

 何にも動かないと思えるこの場所が、

 あたしをひとつにまとめているとも思う、

 そうでなければ、

 全てが液の泡立ちならば、

 私は、

 瞬時に解散してしまいそうだ、、

 この欠け端のなかに身体を生んで、、

 もっと、粒が盛り上がりそうだ・・・