同じからだの人間なのに、
わたしは、
あなたの内部で起きていることが分かりません、
あなたはどこまでも余裕そうですね、
そうして、
今にも崩壊してしまいそうな、
さびしい線を持っていますね、、
全体、というのは、
いつもそうだと思います、
一部を形容すれば、
そうでない部分が濃く浮き上がる、
そういう姿だと思います、
あなたは困惑していますね、
この場所にも、
仕事にも、、
存在の仕方にも、
ええ、
私はずっと困惑です、
困惑でなかったことはないと思います、
私には核が分かりません、
この熱が、
どこから来るのかも、
あなたは雄弁ですか、
雄弁、ではないのだと思います、、
ただなにかのかたまりが、
溶け出すということが、
時々起こるのだという気がします、、
あなたは無感動ですか、
なにか、わたしもそう、無感動と、
呼んでしまった方がいいぐらい、、
ぐっと、
視線が内側に下がって、
なににも感応しないように、
なることがいくらもあるのですが、、
それを、無感動と名指すことは、
少し難しいと感じます、
何故でしょう、
何故って、
私はだんだんとそれに向けてひらかれてくる、
ひとつの心の動きを感得できるからなのです、、
ここのなかにあいた、、
ひとつの空間に、、
徐々に液が盛り上がり、
私の、
穴という穴から溢れ出すのを、
いまかいまかと待っている、
そんな光景に、
出くわすからなのです、、
あなたは興奮していますね、、
ええ、
興奮していますが、、
それをここで分かつのは難しい、、
もっとずっと、
内的なことなんです・・・