<2251>「零の人間を作る」

 あなたはそうして、

 時刻に触れている、、

 どういう手であろうかと、

 覗き込んでも、

 それは見えていない、、

 いくつもの線が、

 身体に伝わるだけで、、

 私は驚いている、

 こんな、増加の仕方があったろうかと、、

 私は驚いている、、

 なにかを失ったでしょうか、

 失ったとは言えないのでしょうか、、

 順当な変化なのかもしれない、

 私が見ている、

 きいているものは、、

 今にそうで、

 今に大きな揺らぎ、、

 果てのない手、、

 

 あたしは時刻を忘れる、、

 この重なりのなかで、

 自然に滑り出ている、、

 そうだろうか、

 これは、行だろうか、、

 なにだろうか、

 行いだろうか、、

 目で確かめて、、

 あとは何、、

 あとは膨らみ、、

 身体がいくつもこのなかにあり、、

 あなたがたがそれぞれで見える、、

 私は手を入れる、、

 およそ無感動に見える、、

 無感情に見える、、

 しかし、

 あたしは零の運動に参加しつつある、

 その過程なのだ、、

 なにごとでもない、

 なにものでもない、、

 人間を、零の方へ、作っているだけだ、、

 

 響きのなかに混じり、きこえ、、

 今あたしは何かを確かめている、、

 今あたしは存在の光と言うべきもののなかで、

 静かに膨らんでいる、、

 ものを進める、、

 ひとつひとつ進める、、

 なにだかあたりまえの時刻みたい、、

 どこまでも来た身体みたい、

 あたしは彫りますよ、、

 なぜだ、なぜに、もう、

 これだけ身体が作られているということ、、

 これをかわき、、

 水を垂らしながら、、

 ひとつの身体の輝きのなかで知る、、

 私は誘われ、、

 内部を見ている・・・