<2558>「あたし、揉み込もう、走りますから」

 まいたらいいのだろう、

 からだだけ、、

 もの言う種だけ、

 ここに、ヒに、

 見えていたらいいのだろう、、

 私は走る、、

 私は、ものの、なかを、走る、、

 ひたすらに追い、

 なあ、瞬間、

 ひとりで知る、、

 ひとりで来る、渦、、

 私は真正面を見る、

 そこがどこかしらない、

 真面目にも、、

 このなかを見る、、

 見たら光がころげて、

 少しでも分かる、、

 

 あたしの肌の音、

 皮膚のしめりがかくされて、、

 見えている音、、

 からだのもの、

 からだが次から次へ、、

 そこでひとりになり、来ること、、

 あたしは混じれ、、

 この手のなかに、、

 西方に、

 ひとつの油を持ち、混じれ、、

 あたしはゆでられる、、

 あたしは変化する、

 ものの香のなかで、、

 しへんがかたまる、、

 かたまったものはまた、

 バラバラの夢へかえる、、

 生まれたての粒へかえる、

 液で流れる、、

 そのうたいのひろがりへかえる、、

 

 身体は通す、、

 このこまかい粒の中、、

 あたしはかえす、

 あたしはしります、、

 ものも言わぬひそかなつちのなか、

 呼気がふくれ、、

 そこらは一量を得る、、

 なに、

 そこらは光量の、

 およそ気の遠くなるところへ、、

 そっくり、

 出ているものとしる、、

 からだはしっている、、

 ものな、からだな、人な、

 粒な、、

 どれを揉み込もう、、

 どれをたくわえよう、、

 くわえたすきまから次々に流れては、また・・・