<2448>「『ツンマ ツンマ』~アジアンドキュメンタリーズ」

 

 過酷な場所から退避するため。

 自らの人生を自らで切り開くため。

 学問を求め、修めるため。

 

 様々な事情から、ヒマラヤ高原の尼僧院を目指す人々。

 

 明るいでもなく、暗いでもなく、独特な、沈黙と意志の強さを兼ね備えた表情を持つ人々。

 

 地位も決して高いとは言えず、尼僧院にいれば腹いっぱいものが食べられるわけでもなく、しかし、ここにいるのが当たり前、必然であるかのように淡々と、この高地で過ごす人々。

 

 通常日本で遭遇するものとは異なる、動的な礼拝。

 

 歌の細やかさ。

 

 討論と舞踊の結合、

 

 そして祭り。

 

 現在と未来をより良くするものだ、と聞いて、それは良いことだと思いました。

 だから私はここにいます。

 

 そうしてまた今日も歌い、旅をして、身体は自然と混じり合っていく。