<2432>「灰色の玉室に練られ」

 灰色の玉室に、身体の全てを放り込んでいく、

 灰色のその玉室に、身体の全てを放り込んでおく、、

 すると、あなたはどう言うだろうか、

 身体は骨に当たり、骨は溶ける、、

 流れて、液で、濁り、

 ひとつの音を立てる、、

 (お前はここか)・・・

 そうだ、このなかだ、、

 よく手が見えるだろう、

 あなたは探り、、

 また確かなものは生まれ、、

 ここを歩く、、

 ここを歩いた跡が見え、

 私は、振る、、

 

 その僅かな波の、、

 なかに立ち、

 小さく ひゅ、と鳴らす、、

 次々にその私が見えて、、

 そのなかで育ち、生まれ、、

 身体は踏まれて来た、

 小さく起き上がり、

 あたしは恐怖した、、

 これは何の道だろうかねえ、、

 少し、疑問に思ったものだよ、、

 これだけ次々に、

 私の身体というものへ、

 来るんだからさ、、

 驚いたや、

 どこから響きをなすの、、

 私は増し、

 増し、、

 増殖する言の、なかに、、

 身体をウズメ、、

 果てはない、果てはない、、

 むしろここが果てのたまる場所であると、

 ひとこと言えたよ、、

 どうなとあれ、その声の、、

 私の訊ねと、、

 身体の粘を、、

 ね、ひとつ、、

 どう捉えますか、、

 あい、定かではない、、

 定かではないですがね、

 

 なるほどお前は随分、

 素直な回転になってきた、、

 これは光線にもなる、

 どこから熱を生む、、

 あたしは寄り、

 そのなかへ声をなします、、

 ゆっくりとしかしあたりまえに、

 声を、なして、、

 そのそばへと続きます、、

 ね、見てた、、

 どこなとそれを見ていたから・・・