<2242>「現実が、夜より暗いとき」

 現実が、夜より暗いとき、

 私は、

 目を、開けているのか否かが分からず、

 ただ、

 風が暖かいことだけを知る、

 現実が、夜より暗いとき、

 私は、

 湿った布団の中に

 転がり、

 こんなに呼吸をするまでに、

 水がいくらも必要になったのだろうと、

 目覚めて思った、