<2366>「声は種を経過する」

 はげしい時刻の方に、

 そっくりと出てきて、、

 私はまだ何も分からないまま、、

 ここを聞く、

 ここを聞いたら次々に身体が流れて、、

 まずもってこれは繊維、

 ひとつひとつの時間が束になる、、

 私は着床し、、

 この景色を眺める、

 あなたは眠りに入る、、

 ここは天井、

 ここは暗闇、

 あなたは隠されて、

 この、時間のなかに入ろうとする、、

 

 それを見つめていた、

 私は、長く、それを見つめていた、、

 身体ばかり溢れ、

 モノトオンで、

 時刻の響きが、

 ここへ来る、、

 あ、

 順に、順に、行く、

 混ざっている、、

 しらない身体も、、

 私の声のなかを通る、、

 私は線です、、

 ここの内部に入り得る、

 ひとつの線なのでした、、

 それは、

 用意された表情で、

 私にも分かるのでしたが、、

 身体が次々に来て、、

 私の方を見、、

 順に生まれたがっていたものから、

 ここへ、

 静かな速度を見せる、、

 それはひとつの時間の態度でした、、

 上手くまじれる、、

 

 あ、

 しらないところから、順に来たね、、

 あなたは方向など分からなかった、

 と言うだろうけれど、、

 あなたはだんだん深くなっていく、、

 そのものの形を見ていたのだよ、、

 表情がそうであったと、

 あとから気がつくことが、あるんじゃないか、

 それは自然か、、

 私が身体のようであれば、そうだ、、

 それはきこえたか、

 私が身体ならば、そのはずだ、、

 より遠方に、

 より、種の内部に、、

 あなたはそう言っているように見える、、

 声はここ、種にも通ると、言っているように見える・・・