<2316>「記憶に水を通す」

 いつまでそうして招んでくれるだろうか、

 私は遠い、

 身体などここに生まれていながら、、

 あなたは運んできた、

 あなたは順に時刻を持ち、

 ひとつひとつの道を越えてきた、、

 あいだにあるのは、

 あんまり真面目な話ではないのかしら、、

 私は浮かれているのか、

 嫌悪しているのか、

 そこらへんのことがよく分からない、、

 空白のなかで、

 人間を作ろうとしているときに、

 あなたがそうして生まれてきた、、

 私はとても驚きました、、

 

 私は創造したのではないのです、きっと、、

 あなたの水の流れに、、

 おそらく素直に従っただけなのです、

 銀色の、

 あるいはもっと単純に、灰の、、

 そのさなかを、、

 ただ振るえる水とともにくぐった、、

 あのときの、

 たったひとりの人と、、

 私は連絡線があって、、

 一体これは遠さなのか、

 あるいは、

 遠さが、逆に、無さすぎることなのか、、

 それが分からない、、

 具体時と、

 あまり強く判を押すこともないのでしょう、、

 私はいつだってそこにいるのですから、、

 そういったそれぞれを、

 水で洗い、

 あなたにはあなたの時刻が、

 しずかにはじまる、、

 私は前を見ている、、

 

 ひとつひとつの運動を、、

 しずかに洗って、

 しばらく乾燥させていると、、

 それは夢としてくっきりとしてくるのかな、、

 私は踊っていただけでしたか?

 そこに刻むという作業を、

 入れていたのかしら、、

 しらずしらずのうちに、どうしようもなく濃く、、

 身体に集まってくる、、

 あなたの手筈、

 私は不透明になってくる、、

 熱として、

 しずかに盛り上がってくる、、

 そのそばにいて、

 声を出すものら、、

 あなたとのあいだに真剣なものは残っているのかしら、、

 私にも、

 ないと思っていた真剣さがあるのかしら・・・