<2364>「円や印や」

 ヒの仕草のなかに入り、、

 私は、

 静かにここを聞こうとする、

 うん、

 ひとつやふたつ続いて、、

 ここに、

 次々にあとや印があり、

 私はそのなかに入ろうとする、、

 いまその印を見て、

 なにだか入れたら、

 どこに出てしまうのだろう、、

 私は、

 この姿のままどこにこぼれるのだろうと、

 少し心配になる、、

 

 今もまだ円の中であるという話だが、

 それはどういうことなのだろうか、

 私にもその印が分かる類いのものなのだろうか、

 こちらに向けて、

 時刻は来る、、

 あたりまえの表情で、

 そこに生まれ、、

 あとはそこに聞こえるだけなのだ、

 なあ、

 身体はどこにあるのだろうか、、

 響きになり、

 行方になり、

 雲になり、、

 ひとつのたいらな線になり、、

 生まれて巡り、

 言葉になり、

 言葉になったあとの静かな沈黙になり、、

 あなたはここに姿をする、、

 その同じ表情で姿をする、

 あたしはここにほうけてきて、、

 ものをまともに見ている、、

 

 どこから来たのかは分からず、、

 ただ、

 同じように紛れて見せている、

 ただのあなたの姿に、

 印を、

 なにもかもを知らせる、ひとつの印を、、

 そこに置いてみてはくれませんか、

 私は、

 そんなことが可能になるとは思わず、

 ただ惑っていた、

 ここで踊るだけの物事、

 ここでただ、

 揺れていくだけの物事、、

 そこにしっかりと住み、、

 私は見つめる、

 なにの印として、

 ここを見つめる、、

 私は奥の方へ手を置き、、

 印の、しんとした姿に、かえる・・・