<2356>「振、と鳴」

 あたしはその振のなかに、、

 身体を置こうとしている、、

 さあ、どんどん来てください、

 と、

 あなたの血流が、、

 こちらへと徐々に合図を出し、、

 私はそれに応える、

 なにだ、

 次々に行くものとして、

 とても当たり前にここにあるのに、、

 この場所の、

 時刻はなにだろう、、

 私は浮きあがっていく、、

 

 ものを静かに見つめているまま、、

 あなたの勢いが、

 このあたりに生まれてくるのを、

 なまなましいと思い、

 見つめる、、

 どこからの声をひきつれて来たの、、

 私はそうかけた、

 なにかがひびのなかから、

 振動を生み、、

 ここへ渡してくるのです、、

 それに触れて、

 あたしは手のしびれを知り、

 それでいて眠るような、、

 ひとつの影のなかにいます、、

 あたしはまだ駆けたばかりで、、

 この方向を上手く捉えない、

 ただ染みになって、

 染みの上にまた水が重なって、、

 くらいくものなかから、

 あなたの振動時を見つめるものが、

 ここに出るだけなのです、

 ああ、

 ひに干された身体はここですね、、

 あたしは掴みます、

 ここですね、ここですね、、

 上手く身体を見ながら、

 粉になったものも、集め、、

 また散らして、

 あなたは浮き上がる、、

 

 そうしていくつもの影、

 いくつもの事象のなかに、

 安定して挟まる、、

 あなたの時刻でしたが、、

 それはどこにいましたか、

 私は見つめるだけで、、

 どこにもいきやしない、これを、、

 ひどくもてあましました、、

 あたしは線を続け、、

 ここへわする、、

 ああ、鳴ってください、鳴って、

 鳴ってください・・・