<2341>「ものが来る、ものが来る」

 知らない、

 それが身体かも分からない、、

 どこにある、

 声かも分からない、

 どうか、

 どうにか、、

 来る、

 そして来たら、

 身体はこの辺りですか、、

 私はまだ生まれた辺りですか、

 小さな光景のそのなかにいるのですか、

 と、

 次々に声を掛けている、、

 

 どこから始まり、、

 果たしてどこへ、

 どこへ身体は傾いて行き、、

 私の姿というのを決めるのか、

 私は知っている訳ではない、、

 ものが順に巡る訳ではない、

 ほぐされて、

 そのさなかに生まれる訳でもない、、

 転変として、

 仮にこの命が静かな水を吹き上げるのなら、、

 そのなかをまた黙って行こうとする列に、

 私の体得は向かう、、

 この流れに向かわせる、、

 ひとつひとつが盛り上がり、

 私はここに居、、

 それぞれを見、

 それぞれの身体をたくわえ、、

 今にふくらみ、、

 今に一量を得、

 くれる、、

 次第々々に増えて行く、、

 もののヒの数と、

 私のさわぎ、、

 

 私はヒを剥いた、

 なかからまたヒが出てくる、、

 その光景を通過する、

 あなたは膨らんでいる、、

 長く、

 あたりまえの温度を保ちながら、

 次々に来る、、

 次々に走り、

 私を見据える、、

 その鋭さや、、

 長い時日のこと、、

 そのたくわえや、、

 身体が半分も沈黙していること、、

 しかしまた入れ、

 また喜び、、

 人間が半分増してくること、、

 穴があり、、

 そこからまた空気の通うこと・・・