<2210>「陽で見せる通路」

 お前は声をここまで案内した、、

 私は静かにまわりながら、

 ここを、確かめる、

 さて、いくつもの時刻が、

 ここへ被さりながら、

 私はその、

 膨らんだ光景に対して、

 驚いているしかない、、

 どこからこの姿ははじまり、

 ここにいるのか、

 今ここで確かにきいている訳だが、、

 私ははじまるのか、、

 姿も知らぬところで、

 しずかにはじまるのだろうか、、

 

 ここへ声を溜めて、、

 あなたの表情なども徐々に新しくなってくるとき、、

 私はこの場所をどう、

 考えていたらいい、

 次々に回転するこの場所を、

 どう見ていたらいいのだ、、

 温度はひとつひとつでありながら、

 確かな流れを迫る、

 私は夢のなかに浮かび、

 それをぼうとしながら見つめている、、

 あたしは裸で、

 それぞれの時刻へ始まっているのだが、、

 身体だけはここに見え、

 今もしずかに回転しているのだ、、

 それぞれ裸で、

 夢のなかの景色にあらわれているのだが、

 そのそれぞれが不明なのだ、、

 

 ア、

 また太陽の周りを駆け、、

 あなたが不安定に回転しているところに、

 私は帰ってきました、、

 何を持ちこの陽を過ごしたのか、、

 声で明らかになる、

 この軌道へと帰ってきました、、

 今につながるその時刻は、

 私のなかで、

 とてもはしゃいでいるように見えます、、

 どうでしょう、、

 このあたりの時刻を見つめて、

 それにそのままそっくりと、、

 入ってみせるあなたという存在は、、

 今何ほどの時刻をここで、

 感じているのでしょうか、、

 私は粒のなかへあらわれて行きます、、

 それぞれの印を感じながら、、

 私はその線のなかへ入って行きます、、

 しずかに作られた身体を感じながら、

 私は今に居ました、、

 こんな時刻があったなんて、

 はっきりとは知らないまま・・・