<2280>「水は主」

 どこにあるもの、

 これは、ねえ、どこに、、

 なんだか甘い、ひとつの根を分けて、

 じっとそのなかへ、出てきたのだねえ、、

 私は見ているけど、

 正面、

 身体は確かに浮いて、、

 私はどこからこの声を掛ける、

 どこから掘れる、

 どこから続く、、

 この糸の真ん中、

 この存在のまんまなかに、

 あなたは降りて、

 ここで準備をしている、、

 

 ああそうか、、

 私はこの線の先にのっていることが、

 少しもおかしくないと思うようになった、、

 身体は流れながら、

 私の方へ向かうことになった、、

 あれ、

 どこに過ぎて、、

 あたしの声の伝い、

 細い糸にものの流れを、、

 それで、

 今は当然にあり、、

 そのものの手のしぐさを、

 じっくりと眺めてみたら、、

 ここに走る線はひとつひとつ、、

 ままで泡を生んでいたのだよ、

 なかなかに信じ難い事ではあるのかもしらないのだけれど、、

 ここへほうと膨らんできたのだよ、と、、

 静かな声で言える、、

 身体が果たしている、、

 果たして、液を使い切るなどということがない、、

 水の方が主なのだ、、

 なに、

 そんな声は初めてきいたぞ、、

 うん、確かにそうだ、、

 私は流れたくなってきた、、

 そのあいだで、、

 どんどん、どんどんと、、

 私には流れる渦ばかりが気にかかる、、

 あ、映像の、、

 なかに住んでみたのだな、、

 ふん、

 わかったりする、、

 

 からだのなかに手を、、

 置いてみたりする、

 そこは轟音なのか、、

 私は跳ねる、

 跳ねて、跳ねて、

 先へ生まれる、、

 この時刻がかたく、あふれること、、

 その場で知れることに・・・