<2117>「んむ、色、信号」

 あたしは身体のなかへ来て、

 静かに風のなかの存在へ、

 静かにこの星のはじまりへ、

 ン、

 ンむ、

 なにか信号、

 そっとはてから来て、

 私は体温、

 私は次から次へ、、

 身体のなかに生まれる、

 記憶が、そこに新しくなって、、

 姿形へ、

 いつもの姿で声を掛ける、、

 

 私は、いつも、

 新しい皮膚を持っていた、、

 どんな景色だろうと、、

 このような線はいくつも吸収し、、

 私は光る、

 どこかから風を取り込み、、

 私は流れる、、

 しずかな液もくれた、

 迷いのなかのヒも出、、

 まぎれるだけまぎれて過ぎる時刻の、

 その音、

 その色、、

 私は空間へ浮かぶようにして、

 ここを知る、

 嘘が液みたいで、

 液が嘘みたいだ、、

 二重に生まれて、

 ひとつずつの身体で、

 私は過ごし、、

 身体から身体へ、、

 複数で過ごし、、

 揺れるヒのなかに、

 あたしの旗が、、

 軽やかな才が、

 私は信号を見る、、

 なにだ、

 フ、ん、

 ここに熱を持って、

 

 あたしは装いのそのなかで、

 順に回転し、

 順に始まり、、

 もののみごとにその光景のなかに出てくる、、

 その姿を見ている、

 ア、

 なんとあたりまえに跳ねた、、

 この時刻なのだろうね、、

 いまちゅうおうにいて、

 このあたたかさなのだろうね、、

 ト、

 身体に順に声をかける、

 人が過ぎていく・・・