<2115>「暗時の、緩やかな輝き」

 ひとつの身体のなかを駆けて出て、

 私はその向こうへも、

 見えやすくなっている、、

 あらためてかたまり、

 このひとつは新しい時刻になるのだ、、

 ア、

 よく話す、

 よく囁く、、

 これぐらいのものも時刻だなあ、と、、

 私はほうけて話す、

 内側に伝わる、、

 様々な重さを背負い、、

 私は伝わる、、

 悲劇の日に、

 

 なにだか始まって、、

 ものは時刻の、

 これしきの時刻の、、

 はじまりに立っている、

 ものを見つめて、、

 私はひらくだけひらき、

 粒を探す、、

 わたってくるものごとのありかをさがす、、

 それは手に、

 これっぱかりの手に、、

 次々と溢れるものなんです、

 順に呼吸して、、

 あたりまえに行方を見つめて、、

 じだと続くものなんです、

 ヒを払い、、

 このヒを払いながら生まれて来た、、

 余計な仕草に、

 あなたが混じり、、

 水へ続く、

 身体が、

 続いているものだけを確かめるとき、、

 あたしは眠る、、

 あたしは時刻の窓に過ぎる、、

 窓から生まれてくる、、

 ヒを見つめて、

 あたしは一様なヒに、

 迷いながら出てくる、、

 

 、身体がきこえた、

 同じ到達点から、

 仕草があるのに、、

 わたしは暗時を、

 まっすぐに辿ります、

 どこへ着くのかも分からないまま、

 今、外へ出てくる、、

 忘れられた輝きの、

 そのひどく正面に、、

 静かな姿をして出てくる、

 ア、

 声が届いて、、

 私はここの様子をつなぐ・・・