<2266>「行者、点、毒」

 行者は人間の糸を辿る

 悪時を辿る

 その隙へ出てくる

 

 行者は真であり

 私は点であり

 点は毒であり

 毒は私である

 私は行者か

 行者は眠りにつく

 行者は一点で

 行者の毒

 毒を吸い

 水に浮かぶ。

 

 スクラッチする

 時刻を、

 刻み始める

 異常な熱で、刻む、

 彫る、

 スクラッチする、する、

 スクラッチする、

 

 行時、

 あるときの爆発が想起される、

 

 私は時刻のなかで妄想する、

 行者は異時で生まれるのだと、

 もし、そうだとしても、

 私は刻み、吸う、書く、

 あたる、

 ただのヒに当たる

 

 ひとつの紋、、

 遊行、

 ひとつの紋、、

 パッチワーク、

 日の花びら

 回転の時節、

 しられ、刻み、食べる、

 幾回も食べる、

 食べて、生まれ、

 生き物の匂いになる、

 動いて留まらない、

 生きものの、あの匂いに、、

 

 楽、

 遊行時、

 新生、

 楽、

 遊行時、

 新生、

 あなたの始まり、

 行者は、遊行時の、香のなかへ、

 しらず、しらず、来た、

 来た、

 楽と、

 一と、

 日々と、、

 

 人間の果てへまで行きたい、

 どこから生まれても、

 私はそう思っただろうこと、

 果てへ、

 。

 果てへ、

 そう思っただろうことを、

 ひとりつかむ。

 。