<2262>「物の味にさわり」

 ひとつかみの、、

 あ、

 これは潤いのなかなのか、、

 あたしは果たして駆けていくばかりの、、

 その光景により、、

 私は見る、、

 物事の隙間、、

 ん、

 (ン、ン)

 すっかり入る、、

 知らない、

 少しは知っている、、

 あ、

 近づく、、

 ものごとのなかへ、さらに、、

 近づく、

 これは散らされた、

 もののなかなのか、、

 呼吸する、

 少し育つ、、

 

 ひとつの視線の、

 なかで育ってきていた、、

 それらは回転、

 それらは目覚め、、

 ものが声のなかに続く、

 今や膨ランだ光景、、

 そっくり入る、

 俺はただ、、

 物の味に接近していくのだが、、

 これはなにだ、

 これはどれだ、、

 私は剥がれ、、

 身体のなかで、あたたかくなっている、、

 つながる、

 揺れている、、

 私は近づく、、

 チ、

 (ン、)

 少し知れた、、

 あの身体のなか、

 ものが垂れて、、

 徐々に来ていた、、

 

 私は戻り、

 音を掛ける、、

 カチリ、(カチリ)、カチリ、、

 あ、

 風景たち、、

 見ている、

 静かな底を知り、、

 今見ている、、

 今新しい空気に出て、

 ここを見ている訳だけれど、

 長い、

 その振動は、長い、