<2261>「なかへ、来る」

 あたしは浮かんで、

 まず、

 それぞれのなか、

 それぞれの長いなか、、

 身体を集めた、

 もののとおるなか、、

 私は揺らいで、

 言葉のなかを通るはた、このかたわらから、、

 滑るなか、

 私は内を見た、、

 遥か先にあった光、は、

 現実のここにある、

 あなたは終点で演舞する、、

 

 そういえば、

 私はその輝きのなかにいた、

 ひそかに混ぜてもらっていた、、

 時間の膨らみ方、

 それぞれが歩行し、

 あらたになる、、

 呼吸の陰で、

 少しあらたまる、と、、

 私は諸方へ浮かんだ、、

 その回転を生きて、

 それぞれは、ここにいた、、

 いま、

 ひとつの過ぎ方、、

 ここへの混じり方、、

 それぞれはしられる、

 あら、

 それはひとつの線の中を走り、、

 あたしは珍しく、

 声をかけている、、

 なにだ、

 あなたの振動時に合わせ、、

 私は来る、

 私ははこばれて来る、、

 ここにはひとりの姿、

 ものをどこまでも見ている、、

 あるからだの過ぎ方、

 私は巡り、

 ひとを誘う、、

 

 あれはかげの方、、

 誘う方から、

 どこまでも声になり、来る、、

 私は誘う、

 しずかなものの連続のなかから、

 あたしは問う、

 ここへ居続けるかどうか、

 そんなことは分からないのに、

 この無限感はどうだ、と、、

 歩を入れて、

 確かめよう、、

 あなたは生まれているはずだ、、

 こんなもののなかでも等しく、

 育っているはずだ、と・・・