<2257>「声を眺め、長くなる」

 その先へ生まれ、、

 人は続き、

 違い、、

 身体から外れ、、

 言葉はある、

 言葉はたくわる、、

 随分と先へ来た、と思っても、、

 あなたが瞬間毎に無限を見るだけのこと、

 新しい、

 何か身体の在り処が、

 自明に思われるところ、、

 そこでそっと過ごす、

 しかし、

 ひそんでいる訳にはいかない、、

 次々に始まり、

 私は先をさし、、

 そのヒを見つめる、、

 指が静かに時間の意味を持つとき、、

 私は困惑する、

 姿形がそっくりこのまま、、

 違う時刻へ生まれて、

 私はその振動に紛れて、、

 静かに声をする、、

 ここがその場所なのか、

 いくつものものごとが、

 約束される、 

 ひとつの場所なのかと、、

 

 私はただ液のように垂れ、

 それを目印に、、

 身体などいくつもあり、、

 私は近くをつかみ、さぐり、、

 ここで順に声をしていた、

 光線は静かだった、

 次々に向かうもの、、

 私はしずかな線の上でとまどい、

 よろけ、、

 あらたに声を足しながら、、

 もののはてまで来て、

 棒をひろっている、、

 

 どこから来た声なのか、、

 もう、

 振動を失って、、

 私はひとつの態度としてそれを見る、、

 見るとあなたは膨らむ、、

 もう、次々に、、

 あなたの映像やなにやらが、、

 ここへ滑り込む、、

 どうだ、

 眺めた、、

 このはたで生きているものたちの、

 声を眺めた、、

 それは静かな波紋なことを、

 知り、、

 私は長くなる・・・